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【欧州レポート】進む国際機関のブロックチェーン活用の流れとは?

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。

コラボゲートでは6月3日に「個を中心とした新しいビジネスと採用の未来 」というテーマでイベントを行います!是非ご参加ください!

今回は前回までのブルガリアの話から場所を移し、フランスパリのユネスコカンファレンスのレポートです。

丁度、この週はブロックチェーンだけでなく欧州最大級のVivatechというカンファレンス(参加された方も多いと思います)などスタートアップ、テック系のイベントがフランスでもいくつか開催されていました。

こちらはフランスユネスコ本部の入り口。今回のカンファレンスはこちらではなく、裏側が入り口という事でグルっと一回りして入口に辿り着きます。

今回のブロックチェーンカンファレンスをユネスコが共同開催した経緯としては、

・オープンに知見を集めたい

・社会課題(特にユネスコが関わっているアート、教育、文化など)でどのように活用できるのかを検討したい

・大学、政府機関、専門家ネットワークの構築

を目的として、パリ8大学を中心に取り組まれているThe UNESCO Chair ITENプログラムとユネスコが協力して開催された企画です。

参加者としてはユネスコ職員だけでなくオープンに参加できる形式で、一般からの参加者も多数いらっしゃっていました。ポイントとしては、SDGsなど様々な角度から社会問題に対して解決策を考えようという枠組みが立ち上がっていますが、その中でも特定の分野での可能性を探っていくことが一つの目的になります。

主にモデレーションはフランス語で(フランス語は勉強不足なのでガンバリマス。。)、セッションの際には英語でのモデレーションも行います。

他の国際機関からは積極的にブロックチェーン分野に取り組んでいるOECD(経済協力開発機構)や一部他の国際関連団体からの参加者もいらっしゃいました。その他には、関連した大学や企業、フランス政府関係者など多岐に渡ります。

ユネスコ側からは情報、コミュニケーション部のMOEZ CHAKCHOUK氏、パリ8大学、Chaire UNESCO ITEN側からはGHISLAINE AZÉMARD教授を中心に今回の会が進められています。

ここからはカンファレンスの内容に移ります。

オープニングキーノートは主に4人の代表者から。OECDからはオーストラリア証券投資委員会(ASIC)で議長も務めたGreg Medcraft氏がOECDでのブロックチェーンの取り組みを紹介しています。

OECDでは昨年からBlockchain Policy Forumというイベントを開催し、世界各国から有識者、大学教授、政府長官や政治家などを招いてブロックチェーンに関連した議論を進めてきています。

こちらは欧州連合から、国際機関、民間企業なども集め実際に技術をどの分野で実装していくことによって、特に政府関連の分野で技術が実装されていくのかに関して議論を行なっています。

彼が話をしていた課題としては、技術的な要素に加えて各国での協調及び標準化の議論をどのようにコンセンサスを取って行なっていくのかがより重要視され始めてきており、各国はその点を課題として現在議論を行なっています。

特にサプライチェーンやアイデンティティに関連したトピックは、経済的な側面からも注目されており、今後議論をより深くしていく領域の一つです。

こちらは2019年も開催予定ということで、世界各国の国際機関、政府などが連携した枠組みを作っていく上でも注目です。

次回はユネスコの参加者、及び国際機関がブロックチェーン導入の際に抱える課題に関して書いていきたいと思います。



ブロックチェーン技術は世界中の人たちが注目している新しいビジネスのタネの一つです!気になったら気軽にメッセージください!