ブロックチェーンを採用したスマートフォンをつくるシリン・ラボ(本拠・イスラエル)が、12日に行われたICOを通して24時間で約120億円を調達したと発表した。当局によるICO規制の気運が高まる中での巨額調達となった。

 シリン・ラボはプライバシー重視のアンドロイド・スマートフォン、Solarinを昨年リリースしており、市場におけるプレゼンスを既に有していた。だが一台あたりの販売価格が1.6万ドル以上で、必ずしも一般消費者の手の届く選択肢とは言えないものだった。

 同社は現在、FINNEY(フィニー)と呼ばれるブロックチェーンを採用したスマートフォンおよびPCを開発中で、Solarinに比べて手の届きやすい価格設定になるという。

 ブロックチェーンを採用することで、最高度のセキュリティを実現しているという。

 また、シリン・ラボは同社ブランド大使として、世界的に有名なサッカー選手であるリオネル・メッシ氏を登用するなど積極的な広報を行っている。

 今年話題となったICOには、3時間で1790億円を調達したバンコールや、10分間で約13億円を調達したグノーシス等がある。