クリプトキティを開発しているアクシアム・ゼンは、バスケットボール選手のステフ・カリーが関わる商品の訴訟において、同社が盗用という「ぬれぎぬを着せられている」と述べた。ベンチャービートが25日に報じた。

 記事に引用されている声明の中で、カリー選手を使ったクリプトキティについてアクシアムとの提携を計画していたとされるトレードスター(カリフォルニア州の開発企業)が、2月にアクシアムと秘密保持契約を締結したと述べている。

 今月アクシアムが「CurryKitties」(カリーキティ)という自社商品を発表したことが、契約違反にあたったという。

 トレードスターは現在、企業秘密の不正流用で訴えを起こしていると、ジェボン・フェインブラットCEOがメールで認めた。

 昨年12月にスタートし、同月に1200万ドル規模の売り上げがあったクリプトキティは、今回の事態でトラブルに巻き込まれた格好だ。

 アクシアムは3月に、アンダーセン・ホロヴィッツやユニオン・スクエア・ベンチャーズといった有名なベンチャーキャピタルから1200万ドルの資金を調達している

 アクシアムの広報部は「秘密保持契約違反という間違った告発を受けているが、この訴訟にはいかなるメリットもないと考えている」とコメントしている。

「アクシアム・ゼンは、倫理的で責任感ある仕事に取り組んでいる企業だ。その取り組みにはデータの所有権や保護も含まれる」

 同時に、カリー氏のカリーキティへの実際の関与について疑いが浮上し、撤退が決まった。

 プロジェクトのウェブサイトには以下のようなメッセージが掲載された。

「カリーキティはお昼寝の時間に入った。私たちが想定したような形でステフが関与していないと信ずるに足る理由がある。彼が積極的に参加していると確信できるまで、キャンペーンを中止する」