英国議会下院の財務省特別委員会は、ビットコインと他の仮想通貨業界を未熟な産業(Wild West industry)と呼び、投資家を保護するために規制するべきと呼びかけた。BBCが19日に報じた。英国は2022年に仮想通貨でリーダーになるというレポートが出ているものの、英国の政府は厳しい姿勢を崩していないようだ。

財務省特別委員会のニッキー・モーガン氏は、規制機関が行動していないことを危惧して次のように発言した。

政府と規制機関は、投資家に対して説得力のない警告をもごもご発するのみで、実際に行動を起こしていない。最低でも、規制当局は消費者保護とアンチマネーロンダリングについて向き合うべきだ」

その上で金融行為規制機構(FCA)に対して監視をするように促した。BBCによると、現段階では、FCAは仮想通貨取引所や仮想通貨の発行者を規制する権限がない。FCAは、最近英国人投資家を標的にした仮想通貨投資詐欺が増加していると警告している

また、同委員会は「うまく機能している仮想通貨はない」とし、「暗号資産」と呼びたいと述べたという。

英国政府の厳しい姿勢とは対照的に、世界の金融の中心地ロンドンがあるイギリスに期待する見方も出ている。7月には英国が2022年までにブロックチェーン技術と仮想通貨分野でリーダーになる可能性があると予測する新しいレポートが発表された。