ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク予定日まで2日を切る中、キーマンであるコインギークの創業者カルビン・エヤー氏がThe Blockのインタビューに答えた。「ビットコイン伝道師」ロジャー・バー氏などが支持するビットコインABCと対立する同氏は、自身が支持するビットコインSVの勝利に自信をみせた

ビットコインキャッシュは、15日にハードフォーク(分岐)が予定されている。「ビットコインの伝道師」ロジャー・バー氏やビットメインのジハン・ウー氏が支持するビットコインABCと自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏が支持するビットコインSVがアップグレードをめぐり対立。ライト氏は先週、バー氏に対して宣戦布告し、「今後2、3年間、BCHの取引をゼロにする」と脅迫した。

コインギークは、ビットコインキャッシュ最大のマイニングプールでビットコインSVを支持。執筆時点で全体の43.75%のハッシュレートを持っている。同じくビットコインSVを支持する他のマイニングプール2社と合わせるとハッシュレートを70%以上だ。51%以上のハッシュレートをコントロールすれば、ビットコインキャッシュのブロックチェーンでどのブロックを承認させるか決定権を持つことになる。

エヤー氏は「ビットコインキャッシュSVがBCHのブランドをコントロールすることになるか?」との問いに対して、「支配的なチェーンとして、そうなる」と回答。仮想通貨取引所ポロニエックスは、フォーク前のトレーディング「プレフォークトレーディング」を実施し、早くもビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCの価格を表示し始めている。

またエヤー氏は、ABC側を支持するロジャー・バー氏やジハン・ウー氏について「ビットコインを破壊する行為だが、自分たちの利益になると考えているのだろう」と批判。「極めて自己中で間違っている」と話し、「マイナーたちが一致団結してこの馬鹿げた行為を止めるだろう」と述べた。

エヤー氏は、ビットコインで一番重要なのはマイナーであって、開発者ではないと主張。「ビットコインはインターネットのように基盤(ベース)として作られていて、修繕されるべき箇所はその上の層である」という見解を示した。その上で「開発者はベースの変更を目指すのをやめて、アプリエーション層で創造力を発揮してくれ」と付け加えた。

 

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