ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
JPモルガン・チェースが独自の仮想通貨「JPMコイン」を開発したと発表した。仮想通貨業界の有識者の反応は様々だ。デジタル通貨という点では同じなので、仮想通貨業界全体の盛り上げに貢献するという見方が出た一方、ビットコインをはじめ既存の仮想通貨の役割がなくなるという見方も出た。
また、JPMコインのライバルとなるのは、ビットコインではなく、リップル(XRP)という見方もある。
法定通貨に裏付けられたデジタルコインVS裏付けのないビットコイン率いる仮想通貨という構図がはっきりしてきたようだ。
こうした中、チャート的にはどんな動きが予想できるのだろうか?見てみよう。
BTC/USD
過去1週間、ビットコイン(BTC)は値崩れをし始めてきた。下落幅は大きくないものの、現在の水準では需要が少ないことを示している。二つの移動平均線が横ばいになり、RSI(相対力指数)はニュートラルゾーンにある。保合いが続くことを示している。
(引用元:TradingView)
もしBTC/USDが下降トレンド線を上回ったら、我々のレンジ相場予想は無効になるだろう。もし下降トレンド線を超えたら、4255ドルまで上昇する可能性がある。ここで大きなレジスタンスに直面するだろう。そこを突破したら、上昇局面への転換を示唆するダブルボトムが形成され、5273.91ドルを目指すことになる。
もし20日間EMA(青色)を下回れば、3355ドル、もしくは3236.09ドルまで下がる可能性が出てくる。今年最安値の更新が始まり、トレンドが下げに転じたら、3000ドル、2600ドルまで下がる可能性も出てくる。
双方の移動平均線と下降トレンド線を上回るまで、静観することにする。
ETH/USD
イーサリアム(ETH)は、50日間SMA(赤色)でレジスタンスに直面し続けている。強気派にとっては大きな障害となっている。すぐに越えなければ、116.3ドルまで下がるかもしれない。そこも下回れば、103.20ドルまでいくかもしれない。
(引用元:TradingView)
二つの移動平均線が横ばいでRSI(相対力指数)がちょうど中間点の上にある。保合い相場が続きそうだ。 134.50ドルを上回って取引を終えれば(UTC時間、日本時間はUTC+9時間)、ETH/USDは勢いをつけるだろう。
その次のターゲットは、167.32ドルだ。ターゲットが大きいことを考慮に入れて、我々はストップロスを引き続き100ドルで置くことを提案する。一方、もし116.30ドルを下回った水準で推移すれば、ポジションを閉じることを勧めるかもしれない。
XRP/USD
リップル(XRP)は過去3日間、0.295ドル付近でサポートを見つけてきた。しかし、下降トレンド線を上回るのに苦戦している。
(引用元:TradingView)
下降トレンド線を勢いよく上回れば、XRP/USD は次のレジスタンスである0.33108ドルまで上昇するだろう。50日間SMA(赤色)はちょうどこの下に位置している。だからここが大きな障壁となるだろう。しかし、ここを突破すれば、0.4ドルまで上昇する可能性も出てくる。それゆえ、0.33108ドルを超えた水準で取引を終えれば(UTC時間 日本時間はUTC+9時間)、ロングポジションを勧めるかもしれない。
対照的に、いくつかのレジスタンスに跳ね返されれば、0.27795ドルまで再び下がる可能性が出てくる。ここを下回れば、次は今年最安値の0.24508ドルが待ち構えている。