イランのエネルギー省電力担当のハマユン副大臣は21日、同国の仮想通貨マイニングにおける電力料金案を最終決定したと明らかにした。イランの経済メディア、フィナンシャル・トリビューンが21日に報じた

現在は内閣の承認を待っている段階。

ハマユン副大臣は、具体的な価格については明らかにしておらず、電力輸出価格はペルシャ湾地域の燃料価格をなどの市場要因に左右されると述べた。

イランでは補助金による電力価格の安さから、仮想通貨マイニング事業者によるエネルギー消費が急増。そのため、電力供給が不安定化しており、イラン政府はマイニング事業者への電力供給を遮断する意向を示すなど、電力受給の調整に躍起になっている。エネルギー省の報道官は1BTCのマイニングにかかるコストを約1400ドルと算出している。

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イランは今月初めにも、一定の条件下での仮想通貨のマイニング承認を検討。これについて、「輸出向け電力価格に基づくこと」「マイニングで得られた仮想通貨は国家の景気に寄与すること」の2つを条件としている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版