欧州の小国サンマリノは、ブロックチェーンのプラットフォームVeChain(ヴィチェーン)と覚書(MoU)に署名した。環境保護に配慮した行動を国民に促進し、報酬としてトークンを与える仕組みを構築する。同国ニュースのアスカニュースが7月22日に報じた。サンマリノは今回の取り組みで「ゼロミッション(排出物ゼロ)の国」を目指すとしている。

サンマリノは四方をイタリアに囲まれた小国。国土面積は61.2平方メートルと東京の大田区とほぼ同じで、世界で5番目に小さい国だ

今回の連携は同国の技術革命を推進する施策の一環。同覚書には、サンマリノ政府のほか、サンマリノ・イノベーション・インスティテュート、DNV GLビジネスアシュアランスグループ、VeChain財団がサインした。

今回のプログラムでは、国民に対し、二酸化炭素排出や節水や廃棄物の削減など環境に配慮した行動をとるよう促す。そのインセンティブとして、サンマリノ・イノベーションが発行するVeChainのThorブロックチェーンを基盤とした「サンマリノ・イノベーション・トークン」を寄与するとしている。サンマリノ・イノベーションのアンドレア・ザフェラニ氏は以下のように述べている。

「我々は、国民に直結し、国民の持続可能な行動に対してリワードを与えるプロジェクトに生命を与える。CO2排出量削減、節水、廃棄物の削減と管理における国の要求にも応じることができる。我々の目標は世界初のゼロエミッション(排出物ゼロ)の国だ

サンマリノ・イノベーションのセルジオ・モットラ代表は、同プログラムは、「技術革新に関してサンマリノが生み出した魅力の賜物」で、こういった真のプロジェクトはすぐに目に見える結果が現れると強調した。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版