ブロックチェーンキャピタル社のパートナーであるスペンサー・ボガート氏は、21日にブルームバーグに出演し、長期的に見たらビットコインは安全資産だが、実際に金融危機に直面した時には「価格面で苦戦する」という見方を示した。

米中貿易戦争の激化や中央銀行による「通貨の冷たい戦争」が懸念される中、資産の逃避先としてビットコインが選ばれるか議論になっており、賛否両論出ている。

ボガード氏は、金融政策による通貨安の進行は、ビットコインの上げ材料になると予想した。

「長期的には、ビットコインは間違いなく安全資産だ(中略)通貨安が進行するリスクが見えてくると、ビットコインはかなり魅力的に見えるはずだ。そして、それが、最近の価格急騰の大きな原動力になっていたと考える。」

ただ、ボガード氏は、実際に金融危機に直面した時、ビットコインは「価格面からは苦戦する」とみている。

「本当に深刻な危機が訪れた時、流動性がなくなって世界で金融危機が再び起きる時、ビットコインは価格の観点からは苦戦すると思う。一方、実用面ではうまく機能し、銀行破綻などの受け皿になるだろう。長期的には安全資産としての地位を獲得するだろう」

米仮想通貨分析企業メサーリの研究者、ダン・マクアードル氏は、今月8日「BTCが2008年~2011年の金と同じような動きをしても驚かない」と発言。当時の金は、金融危機に対する恐怖から急騰し、その後、流動性の危機から急落。さらにその後、「債務や通貨に対する本当の恐怖心が芽生えることで」再び上昇した

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版