米国最大の銀行がビットコイン業界でまた非難の対象となっている。

16日付のブルームバーグによると、JPモルガン・チェースの貴金属トレーダー少なくと複数人が過去数千回に渡って貴金属の価格操作を行った疑いで米司法省に起訴された。市場参加者とJPモルガンの顧客が結果として損失を受けたという。

司法次官補のブライアン・ベンチョコウスキー氏は、次のように述べた。

「(価格操作は)トレーディングデスクで日常化していた行為であり、8年間以上の間数千回行われた」

JPモルガンは、仮想通貨やビットコインに対する批判的な姿勢で知られている。

2017年、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは、ビットコインは詐欺そのものであると発言。その後、公共の場でビットコインについて話さないと宣言した。コインテレグラフに対してはビットコインが嫌いであるということを否定していた

今年、JPモルガンは独自仮想通貨JPMコインを発表した

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JPモルガンで価格操作の疑いがあるというニュースを受けて、仮想通貨アナリストRhythm は次のように批判した。

「通信での詐欺、銀行業での詐欺、そして価格操作。しかし、私はダイモンCEOによってビットコインは詐欺と教えられたよ」

ビットコインを詐欺と言いつつ自らも不正行為を行なっているのはJPモルガンだけではない。

2018年、オランダのラボバンクはビットコインはマネーロンダリング(資金洗浄)規制遵守の点ではハザードだと発言。その後、ラボバングはマネーロンダリングで3億6900万ドル(約398億円)の罰金を支払った。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版