17日の仮想通貨相場は全面安の展開が続いている。ビットコインは1万ドルを回復できておらず、イーサ(ETH)やXRPも過去24時間で7%、9%下落している。

(出典:Coin360 2月17日午前11時30分)

ボラティリティが低下は投資の引き金になるか

仮想通貨分析企業のセテリス・パリブスは15日、メサーリのデータを応用し、年初からのビットコインやイーサリアム、テゾスの1日のボラティリティについて考察。ビットコインは平均3.96%、イーサリアムが6.14%、テゾスが9.14%だった。

また、コインメトリックスのチャートからでもBTCのボラティリティが2018年11月以来の低い水準になっていることを示している

価格の変動が激しいと、資産の安定的な運用を求める従来の投資家にとって、参入障壁になる。そのため、ボラティリティの低下はこうした投資家を呼び込むためのデータとしてプラスの材料となる。

さらに、ビットコインが年初から40%上昇していることを考えると、安定した運用と捉えられ、ポジティブな兆候と言えるだろう。

ただ一方で、ボラティリティの低下は投資家による「自己満足」を促す他、レバレッジを使った取引などでリスクをとるトレードを増やすことにもなる。大量のポジションが一気に解消されれば、相場の値動きは、上下どちらかは分からないが、激しくなる。

今年は2万ドルに挑戦の年

こうした新たな投資の呼び水は半減期とともに押し上げ要因にもつながるだろうか。

ビットコイン強気派で、仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は今年5月の半減期によって、年末までに2万ドルに到達するか、それ以上になるかもしれないと予想した。

14日のCNBCのインタビューに答えたノボグラッツ氏はビットコインは「過去11年間で最高のブランド」とし、2020年は2万ドルに挑戦する年になるだろうと指摘した。

「ビットコインは現在急上昇しているが、年末には過去最高値に近づくだろう」

ノボグラッツ氏は今年に入り、アルトコインがビットコインよりも良いパフォーマンスを示していることを認めつつも以下のようにコメントした。

「今ではビットコインは金と同様に、価値の保存手段として信じられている。金は3000年で10兆ドルに達したが、ビットコインは11年で2000億ドルだ」

ビットコインにの今年の価格については強気の声が相次いでいる。

ファンドストラットのトム・リー氏は8月までに27000ドル、年内に4万ドルに到達すると予想している。

デジタル資産管理会社モルガン・クリーク・デジタル共同創設者でビットコイン強気派のアンソニー・ポンプリアーノ氏は2021年の年末までにビットコインの需要増による供給不足で10万ドルに達すると見ている。

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