イーサリアム財団は、ブロックチェーン業界で最大のカンファレンス「Devcon Ⅵ」の今年の開催は見合わせ、2021年にコロンビアのボゴタで開催すると発表した。具体的な日付はまだ発表されていない。

新型コロナウィルスが影響

イーサリアム財団は今回の声明で、新型コロナウィルスのパンデミックと世界的な旅行や集会の制限のため、イベントを来年まで延期する必要があると述べている。

「Devconへの参加は、少数の旅行可能な者に限定されるべきではなく、集会制限変更の希望的観測に依存するべきではない」

財団側は、Devconの名前にふさわしくない「不満足な妥協」を選ぶのではなく、より小さなローカルイベントのサポートに焦点を当てるとしている。

今後数か月の間、彼らは可能な限りローカルな取り組みを「促進し、コーディネート」していくという。

コロンビアは仮想通貨大国の1つ

コロンビアのボゴタは、大阪で開催されたDevconⅤより前のレビュープロセスで10都市の候補の中から選ばれた。ボゴタは、コミュニティのフィードバックや成長の可能性などが考慮されて選ばれた。

昨年発行された調査によると、ラテンアメリカは世界で最も仮想通貨ユーザーが多く、ブラジルとコロンビアは2位となっており、人口の約18%が仮想通貨を利用している。

出典: Statista data 仮想通貨ユーザーが多い上位10ヵ国

アルゼンチンとブラジルは、インフレ率が非常に高いため、仮想通貨の採用が進んでいる。しかし、コロンビアについては、過去4年間でインフレ率が3.5%と安定しており、経済が力強く成長している。

イーサリアム財団は、イーサリアム採用についてコロンビアの関係者と既に協議中であると述べている。

「ビルダーから教育機関、地域のビジネスリーダー、政策決定者などまで、私たちはボゴタ、コロンビア、南米の人々と出会い、協力して、イーサリアムのテクノロジーの実世界での使用を支援し、さらに促進していく」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン