5月の半減期によって仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)のブロック報酬が半分になったことで、マイナーの収益を圧迫していることが報じられている。

問題なのはブロック報酬が半分になったにも関わらず、半減期前からまだ価格が上昇していないことだ。既報の通り、2日夜の仮想通貨急落にはマイニングプールのマイナーが「降伏(投げ売り)」したことの影響が報じられている。

世界中で仮想通貨マイニング事業を手がけるビットフューリーの日本代表を務める紺野勝弥氏も、コインテレグラフに対し「ビットコインの価格が上昇していないことで収益性は悪化している」とコメント。一方でハッシュレートが下がり、マイニングできるBTCが増えたことはプラスに働いているという。

収益の悪化に伴う「マイナー降伏」については「安い電気代を確保することが何よりも大事」としており、やはりマイニング業者としては価格の上昇がなければ、なかなか収益の改善には繋がりにくそうだ。

半減期後の価格上昇はこうしたマイナーの収益を補完する為にも価格が必然的に上がると言われている中で紺野氏は「価格は上がってもらわないと困る」との姿勢を示しながら、「理論上でも中長期的で見たら価格が上がらないとおかしいことは間違いない」として、今後は上昇すると予想した。