英国のフィンテック企業レボリュート(Revolut)が経費削減の一環として、従業員のリストラを行った。ワイアードが元従業員らに取材して報じた

「退職を迫られた従業員の一部は、パンデミックの中、仕事や健康保険がない外国で立ち往生している」と、複数のレボリュートの従業員の声を伝えている。同社は世界中に拠点を置いているが、特にポーランドのクラクフに多くの従業員を配置していた。

ワイヤードは次のように書いている。

「ポーランド政府は『緊急事態』が終了するまで居住許可を延長したが、この期間が終了すれば、EU外の人々はビザを失う恐れがある」

50人近くが突然リストラ

新型コロナウィルス(COVID-19)が発生して以来、レボリュートはポーランドとポルトガルの拠点にいた従業員50人に辞職するよう要請したという。

ある従業員は、勤務評定でポジティブな評価を得た数週間後、最後通告を突きつけられ、30分以内に辞職するか、クビになるかを選ばされた。

「辞職」の場合には法的拘束力のある「相互合意」に準拠し、金銭的補償を得られ、再出発につながるという話がなされたという。

新型コロナのパンデミックの影響

2020年3月に新型コロナ対策が一斉に実施され、世界中で事業が閉鎖され、経済活動が低下した。何週間もの検疫の後、一部の地域では経済の再開に動き始めている。新型コロナのもとで多くの企業は、従業員のレイオフや事業停止などに迫られている。

「非常にストレスを感じた。私の友人のチームではシフトに入るわずか2時間前に警告なしで2人が解雇された」とリボリュートの従業員は振り返っている。

ワイアードによれば、一部の従業員は会社側が法的根拠がないにもかかわらず、解雇を受け入れるように強要されたと述べている。

コインテレグラフはレボリュートにこの件で連絡をしたが、記事公開時点では返答を得られなかった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン