【追記 6日17時】クレイトンの公式ホームページでの情報を追記。コインワンでのKLAY上場はコインワンの一方的な決定であり、クレイトンはコインワンとの提携を解消すると発表した。

韓国で人気チャットアプリを手掛けるカカオ(Kakao)は6月5日、独自ブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」で発行したトークン「クレイ(KLAY)」を、現地の仮想通貨(暗号資産)取引所に上場させた。

カカオは今週、チャットアプリ「カカオトーク」に新機能として仮想通貨ウォレット機能を追加。さらに同機能のユーザー数は10万人を突破している。

現地メディアのTech Mの報道によれば、カカオがKLAYトークンをコインワン(Coinone)に上場させることで合意に達した。コインワンは韓国の大手取引所の1つであり、KLAYと韓国ウォンとのペアが取引されている。

韓国では、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)が依然として違法であることを考えると、今回のカカオの動きは注目に値する。カカオは当初、シンガポールやインドネシアの取引所でKLYAを上場させていた。

仮想通貨市場に対する韓国政府のスタンスのため、韓国の多くの企業は取引所でトークンを上場させるために海外にパートナーを求めてきていた。

カカオは独自のブロックチェーンプラットフォームであるクレイトンを立ち上げた。様々な分散型アプリのプラットフォームを目指し、トークンエコノミーの構築を進めている。

【追記】

クレイトンは公式ホームページ上で、コインワンによるKLAY上場について、「コインワンの一方的な決定であり、クレイトンと調整したものではない」と発表した

「コインワンはKLAYをKRW市場に上場する意向を通知し、クレイトンはコインワンに計画の撤回を要請した。しかし、コインワンはKLAYの上場を推し進めた。我々はコインワンとビジネス上の関係をすべて終了し、提携を解消する」

クレイトンは、政府の方針と歩調を合わせる意向であり、あくまで規制を準拠した上で取引所への上場を進めていくと強調している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン