仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は2日の急落から回復を見せ、過去24時間で4%ほどの上昇から、足元では11600ドルを推移している。急落後には変動が低くなっているビットコインだが、ブロックチェーン分析企業からは今後、ボラティリティが高くなるとの分析結果が出てきている。

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(出典:Coin360 8月6日午前11時20分)

ブロックチェーン分析企業のサンティメントは5日、「token age consumed(トークン・エイジ・コンシュームド)」という指標が大幅に上昇したことを明らかにした。これは大量のビットコインが移動したか、しばらく取引されていない「古い」コインが移動したことを示している。こうした動きから、サンティメントはビットコイン市場がボラティリティの高まりを受けて、上昇基調になると主張している。

「ビットコインは4月以来、3番目に大きなtoken age consumedが発生したことを示している。短期・注意的な価格の方向転換とボラティリティの上昇を示唆している。(中略)この指標は短期から中期の転換を示唆することが多いため、下降よりも上昇に転じる可能性が高いだろう」

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(出典:santiment

「トークン・エイジ・コンシュームド」は「Bitcoin days destroyed(ビットコイン・デイズ・デストロイド;BDD)」と同様に、特定の日にアドレスを変更したトークンの量を、最後に移動した時間を掛けたもの。グラフ上で急騰している箇所は、長期間動いていなかった状態の後に大量のトークンが移動したことを示している。

前回はこの指標は価格が上昇していた7月27日に発生し、11000ドルまでの上昇に歯止めを掛けた。サンティメントは12000ドルに向けて上昇すると予想している。

BANDが5分で50%の暴騰

ビットコイン以外にもまだまだアルトコインで高騰を見せている銘柄も出ている。

6日早朝にコインベースプロが8月10日からバンドプロトコル(BAND)の上場を発表したことを受けて、わずか5分で50%も急騰。6月〜7月には1ドル台を推移していたが、足元では7ドルを突破し、8ドルにも迫りそうな勢いだ。

「8月10日からBAND-USD、BAND-BTC、BAND-EUR、およびBAND-GBPのオーダーブックは転送専用モードになり、サポート地域でのBANDのインバウンドトランスファーを受け入れます。注文はできません。流動性条件が満たされれば、翌午前9時から取引が開始されます」

BANDは先日先物取引を開始したバイナンス以外では初めて主要取引所での上場となったことを受けて、好感された模様だ。

BANDはWeb3.0アプリケーションのためのデータガバナンスフレームワーク。ERC20トークンであり、コンセンサスアルゴリズムにdPoSを採用している。Certikとパートナーシップを結んでいる。