著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役として、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議を主導する立場にあり、アメリカ、中国、韓国、デジタル経済、(仮想・暗号)通貨などの調査、情報発信を行った。Zaifの親会社であるZaifホールディングスの取締役でもある。なお、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議から出た著書は「中国経済崩壊のシナリオ」「【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由」など。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

ビットコイン価格は210万円程度の「支持線2」と310万円程度の「抵抗線A」の倍返し410万円を突破した。一時434.3万円まで上昇し、長い上ひげを残した格好となっている。

その後の調整は一時300万円までとなっている。12月の第1週安値183.0万円が上昇の起点であるとすると、その上げ幅は約251万円となる。先週までは半値押しまでぎりぎりいっていないが、1/3押しで止まらなかったという状況だったが、半値押しも一時やや下回った格好である。上昇トレンド継続の芽を残しつつと表現するのは厳しくなった。日足ベースでの三角もち合いが煮詰まる2月初旬、下にブレイクしたとして、再び300万円近辺で下げ止まるか否かを確認する局面となる。

なお、ビットコイン価格は、NYダウや日経225に1~2週間ほど先行して動いている状況であったが、やや連動性が途切れている指数があるようにも見える。ただ、多くの指数が高値を更新しているという意味においては、その連動性も継続しているというように見て良いだろう。ビットコイン価格の急落日から想定するに、1~2週間後の1月中旬以降に警戒が必要というイメージだろうか。