機関投資家向け仮想通貨取引プラットフォームを展開するクロスタワーがコインテレグラフに共有したレポートで、大口投資家は50000ドルのビットコイン価格を堅守するだろうと指摘した。

レポートによると、1月の大きな調整の余波で1000BTC以上を保有するアドレスが過去最高を記録したという。クジラと呼ばれる大口投資家が押し目買いをしたようだ。

さらにマスターカードが加盟店での仮想通貨決済を今年中にも始めるとの発表や、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)がカストディ(資産管理)サービスを開始することなどが強気相場を維持させていると指摘。クロスタワーは、テスラが15億ドルのビットコイン投資をしたように、企業のビットコイン購入が進めばさらに強気になるという。

クロスタワーでアナリストを務めるマーティン・ガスパー氏は「最近1000BTC以上を保有するアドレスが記録を更新したことは、機関投資家の関心が高まっていることや1月から2月に機関投資家がビットコインに対してアクティブになっている多くのニュースを反映している」と指摘した。

さらに次のように続けた。

「我々の見解では、多くの機関投資家はビットコインをデジタルゴールドとして理解しており、買い持ち(Buy and hold)のメンタリティで参入していると考えている。オンチェーンデータは、これら投資家が1月の一時的な価格低迷時点をビットコインを購入する機会だとみなしたことを示しており、これがビットコインの強気を支えている」

クロスタワーはさらにステーブルコインの保有量と取引長が記録的に上昇する中で、中央集権型取引所が保有するビットコインが急激に減少していることが強気の理由だと加えた。クリプトクオントのデータから、2月時点で仮想通貨取引所でのステーブルコインの取引量が2020年12月から159%増加し、74億ドルに達していると指摘した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン