米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、2021年にはデジタルドルの取り組みがより進展する可能性が高いと述べている。

パウエル議長は、議会で開かれた公聴会の中で、パトリック・マクヘンリー議員からの質問に答え、デジタルドルは米国の安全保障問題に直結する可能性が高いと述べた。パウエル氏は、デジタルドルプロジェクトへの関心が高まっている中、よりパブリックな形でプロジェクトを進める考えを示した。

「今年は、私たちが取り組んでいるいくつかの公開イベントを含め、かなり積極的に一般の人と関わっていく年になるだろう」と、パウエル氏は語っている。「この間、私たちは技術的な課題に取り組んでおり、世界中のほかの中央銀行とも協力し、作業を共有している」とも付け加えた。

パウエル氏は、FRBがデジタルドルを作成する際にほかの市場の健全性を考慮する必要があると付け加え、議会と調整する必要があるかもしれないとも指摘している。