著名コメディアンのビル・マー氏は4月30日に自身の番組「リアルタイム・ウィズ・ビル・マー」で、ビットコインやドージコインなどの仮想通貨を批判した。

マー氏はビットコインのマイニングについて「意図的に恣意的なものを作っている」と非難した。さらに、批判的な口調でマイニングについて語り、仮想通貨への投資は幼稚なものであり、実際にウォーレン・バフェット氏などの著名投資家は避けていることに言及した。

マー氏は「実際に製品を作ったりサービスを提供したりしていないのに、何千億ものバーチャルな富を築くことは、本質的に信用できない」とし、「残念ながら現実に存在しているのは、巨大なスーパーコンピューターがマイニングのために吸い上げる、計り知れない量の電力にすぎない」とし、次のように続けた。

「ビットコインはネットフリックスやアップル、フェイスブック、マイクロソフト、グーグルよりも多くのエネルギーを消費している」

一方でマー氏はビットコインを考案したサトシ・ナカモトのことを「サタトシ・ナカモト」と間違えてしまうほど、仮想通貨についてはまだ不勉強なようだ。仮想通貨業界のリーダーは、マー氏のコメントにいち早く反応し、65歳のマー氏が金融の現状について疎いとして批判した。

2048ベンチャーズのアレックス・イスコールド氏は、「ビル・マー氏のことはとても好きで、何度も的確な意見を述べているが、仮想通貨に関しては一面しか見ていない」と述べた。

「確かに憶測だが、お金の未来はデジタルにある。そしてブロックチェーンは多くのアプリケーションを持つことになる。これは確かだ」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン