アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は、ブロックチェーンプロジェクトの市場拡大に特化したこれまでで、同社最大規模となる仮想通貨ファンドを立ち上げる。

同社のゼネラル・パートナーであるクリス・ディクソン氏とケイティ・ハウン氏が共同で運営する22億ドル規模のベンチャーファンド「Crypto Fund Ⅲ」が24日、発表された。このファンドは分散型経済に貢献する仮想通貨ネットワークやチームに資金を提供する。2020年8月に立ち上げた「Crypto Fund II」をベースにしている。

「このファンドによって、次世代の先見性のある仮想通貨事業者を発掘し、仮想通貨の最もエキサイティングな分野に投資できる。初期のシードステージから、開発がすでに進んでいるレイターステージまでが対象となる」

今回のファンドは、同社が今年初めに計画を進めているとされていた10億ドルファンドよりもはるかに規模が大きいものだ。

アンドリーセン・ホロウィッツは、ブロックチェーン業界において多くの投資を行っている。最近では、ソラナ・ラボに3億1400万ドルの資金調達ラウンドを主導。また、NFTマーケットプレイスであるオープンシーの2300万ドルの資金調達、タロス(Talos)の4,000万ドルの資金調達、アレオ(Aleo)の2,800万ドルの調達ラウンドなども行っている。また、分散型コンピューティングを手がけるDfinityが行った1億500万ドルの資金調達にも2018年に関わっている。

今回の資金調達の発表に加えて、アンドリーセン・ホロウィッツは、米証券取引委員会(SEC)の元ディレクターであるビル・ヒンマン氏や、ツイッターやグーグル、フェイスブックの元コミュニケーション・リードであるレイチェル・ホロウィッツ氏、ジョー・バイデンやヒラリー・クリントンのシニア・アドバイザーを務めたトミカ・ティルマン氏など、5人のエグゼクティブをチームに迎え入れたと発表した。