スイス拠点のトークン発行企業デジタル・アセッツAG(DAAG)はソラナブロックチェーンで株式トークン発行サービスを立ち上げる。トークン取引プラットフォームであるFTXで取引可能となる。FTXの姉妹企業であるアラメダ・リサーチは、ソラナに投資している。

DAAGは24日、本人確認(KYC)を完了したFTXユーザーは、55の「フリー・フローティング・ストック」にアクセス可能になる、ブロックチェーンを利用し、24時間、365日いつでも資産の売買が可能だ。

フリー・フローティング・ストックとは、トークン化されたプラットフォーム上で取引することを規制当局から承認された資産。DAAGによると、企業幹部が保有する株式を除いた資産の株数になるという。ソラナで発行された株式はフェイスブックや、グーグル、テスラなどが含まれている。

トークン化された株式は、リヒテンシュタイン金融市場庁の承認を受け、欧州経済領域(EEA)で有効となる。

DAAG役員のブランドン・ウィリアムス氏は、ソラナブロックチェーンを採用した理由について、以下のように語った。

「プライベートブロックチェーン上での運用からソラナでの(パブリックブロックチェーンの)運用に移行することで、トークン化された株式の取引や活用を、より効率的で費用対効果の高い環境にできる。伝統的な金融や資本市場全体がブロックチェーン上で運用されることを想定しており、ソラナは当然の選択だった」

一方で、FTXはすでにトークン化された株式を提供している。既報のようにFTXは2020年12月、コインベースの上場前に、時価総額終値と連動するトークン化された株式を上場させた。

ソラナは現在、投資家やベンチャーキャピタルなどから大きな支持を受けている。最近では開発を促進する目的でアンドリーセン・ホロウィッツとポリチェーン・キャピタルが主導する出資ラウンドで、3億1400万ドルを調達した。

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