ビットコイン(BTC)は10月21日、調整局面によって市場が冷え込み、63,000ドルを下回った。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

ビットコイン、新たなサポートを求めて戦う

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータは、BTC/USDが67,000ドルを超える史上最高値から下落し、62,300ドル付近まで下がっている。

ピークから約6%下落し、以前の最高値である64,900ドルがサポートに転換できていないようだ。しかし、経験豊富なトレーダーにとって、こうした下落幅はあまり驚きではない。

人気トレーダーのRekt Capital氏は、「ビットコインはまだ再挑戦を続けている」とツイートし、過去の高値がサポートに反転する可能性を示している。

また、調整局面から不安な態度を示しているソーシャルメディア上ムードをからかう人も出ているなど。今回の下落は心配ないのかもしれない。

一方で、大きな買い壁のピークである6万ドル付近に戻ったことで、デリバティブ市場の過度な楽観主義を洗い流す役割も果たした。

既報のように、資金調達率は一夜にして急上昇したが、記事執筆時点ではゆっくりと持続可能なレベルに戻りつつある。

センチメントでは、市場参加者の間に「極度の強欲」が蔓延しており、仮想通貨恐怖&強欲指数は84となっている。過去の上昇局面では95まで達したことがある。

Crypto Fear & Greed Index as of Oct. 21. Source: Alternative

アルトコインはETHとSOLがリード

この日、アルトコインは全体的にポジティブに推移した。

アルトコインはBTCに対して大敗したが、主要アルトコインなんとか粘り、イーサ(ETH)は依然として4,000ドルを超えている。さらにソラナ(SOL)は過去2日間で25%以上上昇している。

バイナンスコイン(BNB)だけが目立った下落の動きを見せ、過去24時間で4%の下落となった。

「アルトコインの総時価総額は、9月の高値に近い。2017年には11月中旬までそんなことはなかった」と、著名アナリストのTechDevは10月20日にアルトコインの状況について指摘した。

「予想よりも早く、深刻なアルトの動きを示す可能性がある。注意深く見守っていきたい。イーサリアムはこのサイクルで遊んでいるわけではない」

ETH/USD 1-hour candle chart (Kraken). Source: TradingView