ノルウェーブロック取引所(NBX)が金曜、北欧諸国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド)の仮想通貨プラットフォームの中では初めて、汎欧州ユーロネクスト証券取引所に株式を上場することを発表した。NBXは、航空会社ノルウェー・エアシャトルやバンク・ノルウェージャン銀行の創業者でもあるビヨーン・ヒュース氏により、18年に設立された。

NBXには8つの仮想通貨が上場されており、約20の通貨ペアを取引できる。ノルウェー金融監督庁から認可と監督を受ける同取引所は、顧客の仮想通貨に保険をかけている北欧諸国唯一のプラットフォームであると主張している。同取引所の顧客は対象となる出来事が生じた場合、1億5000万ドルのレッジャーヴォールト(Ledger Vault)保険プールを介して保険金の支払いを受けることができるという。

NBXは昨年12月に株式の発行と売却を通して660万ドルを調達しているが、ユーロネクストへの上場に向け、これ以上の資金調達は行わないものと思われる。過去1年で同社の時価総額は店頭取引ベースで142%急増し、5652万ドルに達している。顧客数は2万5000人を超え、今年は9月までに1億118万ドル相当の取引を処理した。

スティグ・キョース・マティセンCEOは今回の展開に関して、次のように述べている:

「当社は現在、十分な資金を有しており、短期的には技術開発や製品開発、並びに顧客獲得などに対する野心を実現することができる。しかし、上場企業となることで、はるかに幅広い投資家層と接点を持ち、今後さらに資金が必要になった際に株式市場を十分に活用できるようになる」