著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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XTZ(テゾス)は、2021年10月に高値となる978円を付けてから、下落トレンドが継続している状況となる。

前回のレポート(Daily Market Report 2022/3/25「続落のXTZ(テゾス)、フィボナッチ50%水準回帰で上昇トレンド再開なるか?」参照)では、以下のシナリオを考察した。

・オシレーターとサポートラインからの反発による「上昇シナリオ」(ターゲットプライス443円)
・フィボナッチ戻し水準で再び強力なサポートラインへ戻す「下落シナリオ」(ターゲットプライス277円)

そして現在、280円付近を推移していることから、「下落シナリオ」で進行したと解釈することもできそうだ。

このレポートでは、その後の展開についてシナリオをアップデートしていく。

強力なサポートラインをブレイクした要因

XTZ/JPY 週足Bidチャート

上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2020/1/27~現在)である。

トレンドライン(①:週足チャートの2020/3/9の安値を起点とする白線で示したトレンドライン)をブレイクした要因は、以下の2つが考えられる。

  1. 米国の中央銀行による金利引き締め
  2. USTの価格が急落

1.米国の中央銀行による金利引き締め
5/4、米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.5%の大幅な利上げを発表。その影響でリスクオフモードが漂い下落したと考えられるだろう。

2.USTの価格が急落
5/9に決済や取引など幅広く用いられるUST(Terra USD)が急落し、ボラティリティが上昇した。このことから円滑な取引への支障をきたし、また暗号資産市場全体への懸念が広がったことが下落要因ではないかと推察できるだろう。

以上の2点から、XTZ/JPYは強力なサポートラインをブレイクしてきたと考える

今後の展開を想定する上で、引続きFOMCの動向や米国株の動きに暗号資産も影響を受けるであろうが、本日はテクニカルに注目してXTZの上下シナリオを分析してみる。

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