ツイッターのCEOであるイーロン・マスク氏は、将来的に仮想通貨機能を追加できるようにプラットフォームの決済システムを構築することを開発者に指示した。

1月30日のフィナンシャルタイムズの報道によると、ツイッターの決済機能はまずは法定通貨に対応するが、機会があれば仮想通貨通貨にも対応するよう構築するという。

ツイッターは以前からプラットフォームへの決済導入を予告しており、ツイッターを「何でもできるアプリ」にするというマスク氏の計画の一部となっている。

しかしマスクCEOは、ツイッターで仮想通貨が大きな役割を果たすと考えているにもかかわらず、これらの支払いがブロックチェーンや仮想通貨技術を伴うかどうかについては、あいまいなままだ。

12月上旬には、「ツイッターコイン」と呼ばれる、プラットフォーム上での支払いやチップに使用される秘密裏に開発中のデジタル資産を示す画像が流出し、多くの人が何らかの形で仮想通貨に関わるのではないかと期待している。

しかし、最近流出した1月上旬の画像では、仮想通貨やブロックチェーン技術について一切触れられておらず、コミュニティは大いに落胆していた。

また、昨年10月には、ツイッターが仮想通貨の入出金をサポートするウォレットのプロトタイプに取り組んでいるという未確認の噂が流れた

しかし、当面は法定通貨のみの対応で決済システムを進めていくようだ。そのため、ツイッターは、プラットフォームへの決済導入を可能にするため、全米の州ベースの規制ライセンスへの申請手続きを開始しているという。関係者の1人は、ツイッターが米国でのライセンス取得を1年以内に完了させたいと考えていると語った。

11月には、「Twitter Payments LLC」が米国財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)に登録している。

フィナンシャルタイムズに証言した情報筋の一人によると、米国での認可を得ることができれば、ツイッターは米国以外での規制当局の認可を得ることを視野に入れることになるという。