小田玄紀です

 

 本日、リミックスポイントの時価総額が1000億円を超えました。今から6年前にリミックスに携わった時は売上も株価も低迷し、本当に倒産直前の状況でした。本格的に経営参画することに決めた際が5年前。当時の時価総額は4億円という時もありました。5年前に社員を集めて話をした1つの目標が「2018年までに時価総額を1000億円にする」ということでした。

 

 5年前に「時価総額1000億円!」ということを言っても誰も相手にしてくれませんでした。

 3年前に時価総額が100億円になった際には話を聞いてくれる人はいましたが、多くの人が鼻で笑ってきました。

 1年前に時価総額が500億円になった際には可能性を感じてくれる人が30%程度。70%程度が1000億円はまた違うステージだといってきました。

 

 1000億円という数字、これ自体に意味があるかは別として、目標にしたことをコミットして達成すること。ここに大きな価値があるのではないかと考えています。

 

 また、今回の数値達成はもう1つ大きな意義があると考えています。

以下の「再チャレンジが当たり前になる世の中に」というブログは2016年6月30日に投稿した内容です。

 

https://ameblo.jp/genkioda/entry-12175955527.html

 

 この中に当時のリミックスに対してかける思いを書いていますが、今回自分が体現したかったことの1つとして「再チャレンジ」という言葉があります。とにかく日本人は失敗に対してあまりに厳しすぎると思います。他人の失敗を評価せず、ただ非難する。この文化や価値観を変えていきたいという思いがありました。

 

 上記のブログにも書きましたが、日本人の価値観は実は変えることが出来ます。2002年にベンチャー投資を始めた際、多くのベンチャーキャピタルはスタートアップ投資を行っていませんでした。ただ、スタートアップ投資の成功例を見せると多くの投資家がスタートアップ投資を始めました。社会起業家やNPOに対しても、多くの人が大手NPOしか寄附対象と考えていなかったのが若手社会起業家に対しても支援の手を広げるようになりました。

 

 未上場の企業で時価総額評価1000億円の企業をユニコーンと呼びます。リミックスは上場している関係でユニコーンにはなれませんが、一度失敗した企業が再生したことにちなんでフェニックスではないかと考えています。

 

 リミックスの事例が1つのきっかけとなり、日本において失敗に対して寛容になる。再チャレンジが当たり前になるような文化・価値観が普及していけば、これほど嬉しいことはありません。

 

 フェニックスは再び火を灯した時により大きな輝きとなり、また、その輝きは多くの人に希望を与えます。これから新しいステージに向けて羽ばたいていきますので、これからのリミックスの取組をご期待ください。

 

 2018年5月22日 小田玄紀