アクセンチュア、ブロックチェーン統合基盤を発表
アクセンチュアは2018年8月3日、ブロックチェーン基盤の統合管理ソリューション「ブロックチェーン・ハブ」を発表した。複数のブロックチェーン基盤を管理したり、外部システムと各ブロックチェーン基盤を仲立ちしたりする機能を備える統合管理ソフトだ。ふくおかフィナンシャルグループで先行導入していることも明らかにした。
アクセンチュアの中野将志常務執行役員は「注目が集まるブロックチェーンを実際にビジネスに適用するには、アクセス制御や他システムとの連携などの仕組みが必要。これまでの技術はそうした仕組みが欠如していた」と話す。「このソリューションでアクセス制御や連携の仕組みを提供することで、企業はブロックチェーンの活用を加速できる」(中野常務執行役員)
ブロックチェーン基盤を統合管理する機能には、アクセス制御やセキュリティー管理、取引結果などの情報を各ブロックチェーン基盤に自動反映するトランザクション管理などがある。管理対象のブロックチェーン基盤として、当初はオープンソースの「Hyperledger Fabric」に対応し、今後管理対象を広げていく予定だ。
外部システム向け機能としては、複数のブロックチェーン基盤に取引結果などの情報を反映したり、基盤で管理するデータを参照したりするAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)などを提供する。
ブロックチェーン・ハブは、先行してふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティングがポイントサービス基盤の再構築プロジェクトで採用している。プロジェクトは18年6月ごろから始めて、年内をめどに稼働させる。
(日経 xTECH/日経コンピュータ 西村崇)
[日経 xTECH 2018年8月3日掲載]
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