イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、新たなコンセンサスアルゴリズムであるプルーフオブステーク(Proof of Stake, 略称PoS)を導入した際の報酬についてGithub上で提案した

PoSは、コインの保有量(ステーク)の大小により、取引ブロックの承認の割合を決めることが基本となっているアルゴリズムだ。ブテリン氏の提案では、例えば、100万イーサがステークされた場合、最大18万1019のイーサが毎年新たに発行され、最大18.1%のリターンが見込める。

ステークされる量の上限は1億3421万7728。最大発行量は209万7152、リターンは1.56%となっている。もし3200万イーサがステークされたら、イーサリアムのインフレ率はビットコインの3.94%に近づくことになるという

現在時価総額2位のイーサリアム(ETH)は、PoSへの移行に向けて動き出している。また、PoSを採用する仮想通貨も増加傾向にある。ブテリン氏は以前、PoSとシャーディングでブロックチェーンの効率は1000倍上昇すると述べていた

一方、ビットコイン開発の功労者であるアダム・バック氏は、PoSについて否定的な見解を示した。コインテレグラフ日本版とのインタビューの中で、「機能しないし、機能したとしても望ましくない」と述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Vitalik Buterin Proposes Higher Staking Rewards for Upcoming ETH PoS Algorithm