悪貨を駆逐するリブラ 「通貨の番人」に焦燥感
(グローバルViews)
ベルリン支局 石川潤
米フェイスブックが主導するデジタル通貨、リブラの誕生を阻止しようと各国の金融当局が躍起になっている。マネーロンダリング(資金洗浄)の温床になるというのが表向きの理由だが、これまで国が独占してきた通貨発行に民間が参入し、信用力の低い通貨が淘汰されかねないことへの焦りがにじむ。独紙ビルトは15日、リブラが国家権力のリスクになると記した独財務省の内部文書をすっぱ抜いた。ただ、デジタル通貨が脚光を浴びる...
いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。