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日本企業に「金融サービスの未来賞」、英国「日英交流年」で12月に本国招待

 革新的で国際戦略を持つ日本の金融ベンチャー企業5社に、英国が「金融サービスの未来賞」を授賞、ビジネスチャンスを探る機会として12月上旬にも本国に招待することになった。ラグビー・ワールドカップ(W杯)から東京五輪・パラリンピックまでの約1年間とする日英交流年「UK in Japan 2019-20」の関連事業で、駐日英国大使館とスコットランド国際開発庁が合同で選考、授賞した。

 受賞したのは、「Keychain」(ブロックチェーンによるデータセキュリティー)▽「マネーツリー」(クラウドを使った個人資産管理)▽「Credify」(高い認証制度のソフトウエア開発)▽「ソラミツ」(デジタル資産管理)▽「クラウドリアルティ」(不動産に特化したクラウドファンディング)。

 日英交流年では、ビジネスやイノベーションの分野で、(1)金融サービスの未来(2)脱炭素化へのアプローチ(3)高齢者社会の課題と商機(4)モビリティの未来(5)想像力とテクノロジー-をテーマに日英で共通課題への取り組みを議論する。

 第1弾の「金融サービスの未来」が9月上旬に大使館などで行われた。日英の有識者がフィンテックの方向性を議論したのに続き、人工知能やサイバーセキュリティー、仮想通貨などの英企業11社が来日して先端技術とサービスを紹介。さらに、公募で選んだ日本企業5社の授賞式を行った。

 英国はフィンテックの成長を支える専門拠点のネットワークが整備されている。政府の投資額も中国を抜いて米国に次ぐ世界2位に浮上した。大学での人材育成が盛んで、金融サービスへの需要も大きい。とくにスコットランドは助成金制度が充実し、昨年のフィンテック企業数は対前年比で3倍に増えたという。

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