北朝鮮が2月に暗号通貨関連会議開催、出席は制裁違反と国連専門家が警告

北朝鮮が2月に暗号通貨関連会議開催、出席は制裁違反と国連専門家が警告
 1月15日、北朝鮮は2月に暗号通貨に関する会議を開催する。写真はジュネーブで2014年10月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)
[国連 15日 ロイター] - 北朝鮮は2月に暗号通貨に関する会議を開催する。この会議への出席は、対北朝鮮制裁違反になる可能性があるとして、国連の専門家が参加しないよう警告していることが、国連安全保障理事会に今月提出する機密報告書で明らかになった。
北朝鮮は昨年4月、ブロックチェーンと暗号通貨に関する会議を初めて開催した。主催者はロイターに、80以上の団体が参加したと明らかにした。会議に参加した米国人は米国の対北朝鮮制裁違反で訴追されている。
主催者のウェブサイトによると、次回の会議は2月22─29日に開催されることになっている。
ロイターは国連の対北朝鮮制裁の専門家らが提出する年次報告の抜粋を入手した。報告書は、会議で行われるプレゼンテーションには「制裁回避やマネーロンダリング(資金洗浄)のための暗号通貨に関する率直な討議」が含まれていると指摘。そのうえで、国連の制裁では、加盟国が北朝鮮の核・弾道ミサイル開発、あるいは制裁回避に寄与するような「金融取引」、技術的な訓練やサービス、支援などを提供することを禁じていると記述している。
完全な報告書は今月、国連安保理北朝鮮制裁委員会に提出される予定。

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