仮想通貨「ポルカドット」への注目高まる－時価総額が世界８位に

イーサリアムは、デジタル資産の世界で人気がある仮想通貨の多くに選ばれるブロックチェーン（分散型台帳）となっているが 、次世代の仮想通貨ネットワーク「ポルカドット」もアプリケーション開発者の注目を集めている。

　　アウトライア・ベンチャーズの最近のリポートによると、イーサリアムの共同創業者ギャビン・ウッド氏が設立したプラットフォームであるポルカドットは、全ての主要な仮想通貨プロトコルの中で、アクティブな開発者が最も大きく増加している。開発者の間ではビットコインやイーサリアムへの関心は低下しているが、ポルカドット上で構築を行っている月間アクティブ開発者数は５月までの12カ月間で44％増えた。

　　ポルカドットのネットワークは５月にローンチされた。ポルカドットを追跡するポルカプロジェクトによると、ステーブルコインやソーシャルネットワークなど約253のプロジェクトがポルカドットのネットワーク上に構築されており、９月前半の200未満から増加した。

　　ポルカドットでは、「スマートコントラクト」（イーサリアムのブロックチェーン上で実行される比較的小さなコード）を通じてアプリを操作する代わりに、各アプリ開発者が他の台帳と通信可能な独自のブロックチェーンを作成できる。

　　ウッド氏はベルリンからインタビューに応じ「スマートコントラクト環境では存在し得ない、さまざまな革新的な製品が多く見られるようになるだろう」と語った。同氏は40歳の英国人プログラマーで、音楽視覚化の博士号を持っている。

　　ポルカドットのトークン「ＤＯＴ」の時価総額は８月半ばから約25％上昇し約37億5000万ドル（約4000億円）に達した。コインマーケットキャップ・ドット・コムによると、ＤＯＴは時価総額で世界８位の仮想通貨となり、ライトコインなどを上回った。

原題：
Ethereum Blockchain Killer Goes By Unassuming Name of Polkadot（抜粋）