ビットコイン乱高下、1日の値幅19% 一時急落も
【ニューヨーク=後藤達也】暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格が乱高下している。年明けまで高騰が続いていたが4日には急落する場面があり、1日の値幅は19%に達した。価格上昇期待と高値警戒感が交錯しており、不安定な値動きが続きやすいとの見方が多い。
コインデスクによると、日本時間午後7時10分すぎから数分で3万ドル強から2万8154ドルへと急落した。特段の材料はないが、投機的な売買が膨らむ中で、証拠金取引で強制的に売却を迫られる「ロスカット」が連鎖したとみられている。一時は秒単位で価格が数%動くなど値動きが不安定になり、取引所によって価格が大きくかけ離れる場面もあった。
日本時間4日の値幅は2万8154~3万3625ドルだった。5日午前0時時点では3万2000ドル程度に回復した。変動が激しくなると、証拠金取引を手控える動きにつながりやすく、今後の価格形成にも影響が出る可能性がある。
ビットコインは20年10月ごろから急上昇し、3日には3万4500ドル台と史上最高値を付けた。年金やヘッジファンドなど投資家の裾野が広がる中、投機的売買も増え、価格は3カ月で3倍強に上昇していた。