ビットコインが5万ドルを突破…5人の専門家が語る、暗号通貨の展望

A visual representation of the digital Cryptocurrency, Bitcoin is on display in front of the Bitcoin course's graph

Chesnot/Getty Images

  • ビットコインは2月16日、初めて5万ドルの大台を超え、年初来の伸びは72%に達した。
  • このデジタル資産の価格は、テスラのような大口購入者が増えたことで急上昇した。
  • 暗号通貨の専門家5人に、2020年からの急上昇について見解を聞いた。

ビットコイン(Bitcoin)は2月16日についに5万ドルを突破し、史上最高値を記録した。

このデジタルトークンの価格のブーストは、テスラ、JPモルガン、モルガン・スタンレーなどの大手企業が暗号通貨を投資先として採用しようとしていることによって起きている。

5人の暗号通貨の専門家は、ビットコインが5万ドルを超えたことについて次のように述べている。


セルゲイ・ナザロフ(SergeyNazarov)

ブロックチェーンプラットフォーム、チェーンリンク(Chainlink)の共同創設者

「5万ドルを突破した今、ビットコインはインターネットの基軸通貨になりつつある。世界で最も裕福な人物がテスラのバランスシートにビットコインを加えたことは、金融機関がビットコインに資金を割り当てる正当な理由として受け入れられるだろうと考える。この動きによって、テスラ株を所有する誰もがビットコインに影響されることを理解しなければならない。現在進行しているビットコインの標準化を過小評価することはできない」


サマンサ・ヤップ(Samantha Yap)

ブロックチェーン・コミュニケーション・エージェンシー、ヤップ・グローバル(YAP Global)の創業者兼CEO

「我々は、特に主要メディアの中で、この暗号通貨に対する人々の認識の変化を目の当たりにしてきた。世界はビットコインを真剣に資産として捉え始めている。同時に、初めて暗号を購入しようとしている新規参入者のために、より多くの教育的なニュースコンテンツが登場している」


アントニ・トレンチェフ(Antoni Trenchev)

暗号通貨金融会社Nexoの共同設立者兼CEO

「機関投資家は、この画期的な出来事と最近のテスラの投資によって、多くの企業が追随することを期待しているだろう。ビットコインが可分性(divisibility)を持つにもかかわらず、小売業では心理的な障壁が残っている。しかし、暗号通貨への大口投資が続けば、これも解消されるだろう」


アダム・リポスキー(Adam Liposky)

ブロックチェーン・データプラットフォーム、ポケット・ネットワーク(Pocket Network)のエコシステム運用を主導

「ビットコインのブルラン(強気市場)がイノベーションを生む。今日、我々が経験していることは、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)に代表される初期のブロックチェーンの実装が広く採用されていることを示している。これは始まりに過ぎない。ビットコインへの資本の流入は、世界を変えるような分散型エコシステムの革新を促すことになるだろう」


スミット・グプタ(Sumit Gupta)

仮想通貨取引所、CoinDCXの共同創設者兼CEO

「Google PayやSamsung Payのような決済システムが、(ビットコイン決済サービスの)Bitpayを利用して暗号通貨への参入を検討している。我々は、ビットコイン関連の新しいサービスの導入という形で、デジタル資産への投資というトレンドが継続すると予想している。ビットコインの値動きは、個人投資家や機関投資家からの需要によって自然に起こったものだ」

[原文:Here's what 5 experts said about bitcoin's momentous record-setting rally above $50,000

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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