ノルウェーの上場企業、子会社通じてビットコイン投資を拡大

オスロ証券取引所に上場しているAker ASAが、設立した子会社を通じてビットコインと同暗号資産に関連するプロジェクトや企業への投資を拡大する。Akerは、建設やエンジニアリング、水産業などを運営するノルウェー企業。

Akerは8日、ビットコイン関連の投資子会社「Seetee AS」の設立を発表。Seeteeは、すべての流動性資産をビットコインで保有し、ビットコインのマイニング事業も進めていく。

ノルウェーのビリオネアとしても知られる、Aker会長兼オーナーのシェル・インゲ・レッケ(Kjell Inge Roekke)氏は、「まずは、財務資産としてのビットコインを利用し、ビットコインコミュニティへの参加を果たしていく。我々は長期保有者になる」と同社株主向けの書簡でコメントした。

Seeteeの資本金は5億ノルウェー・クローネ(約5830万ドル)。Seeteeはすでにカナダのブロックストリーム(Blockstream)社と共同で、ビットコインのマイニングとサイドチェーン事業を展開している。

「ビットコインの価値がゼロになる可能性は、依然としてあるだろう。しかし、ビットコインが新たな金融アーキテクチャの基盤になる可能性もある。もしそうなれば、1ビットコインが数百万ドルになることもあり得る」(レッケ氏)

|編集:佐藤茂
|画像:ノルウェー・オスロ(Shutterstock)
|原文:Norway-Listed Aker to Put 100% Bitcoin in Treasury Reserves of New Investment Unit