ビットコイン下落、リテール投資家退却か-刺激策小切手は実体経済へ
Eric Lam-
香港時間午後0時48分は4.7%安の約5万2250ドルと2週ぶり安値
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バリュー資産にシフトする動きが下落傾向を悪化させているとの指摘
仮想通貨ビットコインは、一連の刺激策によってリテール投資家の間に吹き込まれた楽観論を追い風に一足先に値上がりしたさまざまな資産と共に下げを拡大している。
香港時間午後0時48分(日本時間午後1時48分)現在は4.7%安の約5万2250ドルと2週間ぶりの安値。昨年12月以来の長期下落に陥っている。仮想通貨全般のブルームバーグ・ギャラクシー・クリプト指数も低迷している。
新型コロナウイルスワクチン接種の普及で市民生活がより正常に近づく中で、今回の給付金は金融市場ではなく実体経済に向かうとの観測が強まっている。米株のコールオプション取引が今年達した過去最高から減少していることや、ビデオゲーム販売のゲームストップ株や上場投資信託(ETF)のアーク・イノベーションETFの下落が示唆している。
米国株の強気相場に陰り、コールオプション取引減少-給付金到着でも
仮想通貨交換所ルノのアジア太平洋地域責任者、ビジェイ・アイヤー氏は、ビットコインの下落傾向を、テクノロジーなどの分野から離れて「バリュー資産にシフトする資産クラス全体での動きが悪化させている」と話した。
ビットコインは今月6万1742ドルの最高値を付けたが、その後に約15%下落している。
原題:
Bitcoin Slide Adds to Signs of Step Back in Retail Trader Mania(抜粋)