多くの暗号資産関連企業、資金洗浄規制を満たさず=英規制当局

多くの暗号資産関連企業、資金洗浄規制を満たさず=英規制当局
 6月3日 英金融行動監視機構(FCA)は非常に多くの暗号資産(仮想通貨)関連企業がマネーロンダリング(資金洗浄)規制の基準を満たしておらず、多くの企業が登録申請を取り下げていると明らかにした。写真は6月2日撮影(2021年 ロイター/Florence Lo/Illustration)
[ロンドン 3日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は3日、かなりの数の暗号資産(仮想通貨)関連企業がマネーロンダリング(資金洗浄)防止やテロ資金供与対策の基準を満たしておらず、多くが登録申請を取り下げていると明らかにした。
英国では1月から仮想通貨関連企業に対しFCAに登録することが義務付けられた。
FCAはマネーロンダリングやテロ資金供与を防止するための措置を講じていると確信できる企業のみを登録するとしている。
これまでに登録が認められたのは5社にとどまる。これに加えて5月12日時点で90社が一時的に登録されており、FCAが審査を行っている間は取引を続けることができる。FCAはこの状態は「適格」とはみなされないとしている。
FCAは声明で、暗号資産企業に対する一時登録制度の期限を7月9日から2022年3月31日に延長すると発表した。
これまでに51社が申請を取り下げ取引ができなくなったという。

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