エルサルバドル、ビットコインを採掘へ 大統領方針
【メキシコシティ=宮本英威】中米エルサルバドルのブケレ大統領は9日、代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインを巡り、マイニング(採掘)と呼ぶ大量のコンピューターを使う膨大な計算作業を同国で行う方針を示した。ツイッターへの投稿で明らかにした。国営電力会社に対して、地熱発電でマイニングを計画するように指示した。
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ブケレ氏は「火山による電力は100%クリーンで、100%再生可能な電力だ」と指摘した。ビットコインは決済や送金の利便性が高い一方で、電力消費を増やし、環境負荷が重いことが問題視されている。
エルサルバドル議会はこのほど、ビットコインを法定通貨とする法案を賛成多数で可決した。法定通貨としての採用は世界で初めて。90日後に法制化される。