韓国、暗号資産取引所はハイリスク顧客──規制当局が銀行に指示

韓国の銀行は、同国の金融規制当局から暗号資産(仮想通貨)取引所をリスクの高い顧客として扱うよう指示を受けた。

韓国金融委員会(FSC)は、暗号資産取引所に対してより厳しい取引監視とID認証を求めると述べた。韓国の英字新聞「コリアタイムズ(Korea Times)」が13日に報じた。

銀行は、ID認証要件に準拠していない、あるいは、疑わしい取引をFSCのアンチマネーロンダリング部門である韓国金融情報部に報告しなかった顧客へのサービスを拒否することが求められる。一方、暗号資産取引所は、実名ではない口座や必要なIDチェックによって検証されていない口座による取引を停止しなければならない。

韓国の60の暗号資産取引所のうち、この基準を満たす実名口座を使っているのはわずか4カ所のみと、コリアタイムズは伝えた。

FSCが今回、暗号資産取引所に対する厳しい規制の意向を表明した背景には、暗号資産取引所は今年9月24日までに暗号資産サービスプロバイダー(VASP)として登録し、規制当局が運営の合法性を評価することになっていることがある。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:UKRID/Shutterstock
|原文:Banks in South Korea Instructed to Treat Crypto Exchanges as High-Risk Clients