タンザニア中央銀行、仮想通貨の容認検討 大統領指示で
【カイロ=久門武史】アフリカ東部タンザニアの中央銀行は、暗号資産(仮想通貨)を容認する検討に入った。3月に就任したハッサン大統領の指示に基づくもので、2019年に中銀が仮想通貨の使用を禁じた措置を覆す可能性がある。ロイター通信が25日伝えた。
ハッサン氏は6月に入り、仮想通貨について「多くの国は受け入れていないが、取り組みを始めるよう中銀に勧告する」と述べていた。ロイター通信によると中銀の報道官は「与えられた指示について作業している」と表明した。
詳細は不明で、実現には時間がかかるとの見方がある。中銀はマグフリ前政権下の19年11月、外国為替規制に反するとして仮想通貨を禁じていた。
仮想通貨を巡っては中米エルサルバドルのブケレ大統領が今月初め、代表的な仮想通貨ビットコインを法定通貨にしたい考えを示した。タンザニアはこれに続いて指導者が仮想通貨に好意的な方針を明言した例と受け止められている。