「コンプライアンスは旅」バイナンスCEO、規制当局からの圧力を語る

暗号資産(仮想通貨)取引大手バイナンス(Binance)のCEO、CZことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、規制当局からの最近のプレッシャーを初期の自動車開発にたとえた。

ジャオ氏は7日発表した公開書簡で、暗号資産の普及と発展は「法律とガイドラインが途中から整備されている」ことにおいて、自動車の規制と極めて似ていると述べた。

「暗号資産は広く世界的に普及しつつあり、各国でより明確な規制の枠組みが必要になっている。規制強化は実際はポジティブなサインだ」

バイナンスは最近、ケイマン諸島、イギリス、タイ、シンガポールなどで規制の動きに追われている。日本の金融庁も警告を発している。バイナンスは3月、マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FATF)の元メンバー2名をアドバイザリーチームに採用するなど、ときに規制を先取りしようとしてきた。

公開書簡の中でジャオCEOは、バイナンスは厳しいインサイダー取引ポリシーをはじめとする利用要件を備えていることを繰り返した。またユーザーの資産と上場基準を保護するためのファンド、上場チームを分離するファイアウォールも7月に導入したと述べた。

「コンプライアンスは旅、特に暗号資産のような新しい分野においては。我々はまた、成長に伴い、複雑さと責任が増すことも認識している」とジャオCEOは暗号資産業界には多くの不確実性があることを指摘した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Binance CEO ‘CZ’ Responds to Global Regulatory Pressure Calling Compliance a ‘Journey’