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JPモルガンのダイモンCEO、暗号資産は米国の規制を受ける方向に

  • ダイモン氏:個人的にはビットコインは無価値だと思う-IIF会合
  • 銀行が仮想通貨資産を保有なら高い資本要件を-シティ会長

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は11日、ステーブルコインとその資産クラス全般を巡る不安がワシントンで広がる中で、暗号資産(仮想通貨)が今後規制されていくとの見方を示した。

  ダイモン氏は国際金融協会(IIF)の年次会合で、「ブロックチェーンは現実になり得るし、ステーブルコインもそうだ」と述べ、今年もオンライン開催となった同会合の参加者や自由至上主義者などがどう考えようとも「政府はそれを規制するだろう」と予想した。

  ブルームバーグ・ニュースは今月、ステーブルコインを規制するための米財務省主導の取り組みで銀行と同様の管理が支持されていると報道していた。

  ダイモン氏は「個人的にはビットコインは無価値だと思う」とビットコインに関する長年の見解を繰り返した上で、JPモルガン・チェースによる対応とは区別。「当行の顧客は大人であり、彼らは同意していない。これが市場を形成している。彼らが自身でビットコインを購入するためのアクセスを持ちたいなら、当行ではそれを保管することはできないが、合法的で可能な限りクリーンなアクセスを与えることができる」と語った。

   シティグループのジョン・ドゥガン会長も同会合で、銀行が仮想通貨資産をバランスシートに保有する際には、高い資本要件に直面するのが適切だろうとコメントした。

  バークレイズのジェス・ステーリーCEOはより幅広いテクノロジー面について、世界の企業が直面する最大の課題の1つは技術分野の人材を巡る熾烈(しれつ)な競争だと話した。

 

原題:
Dimon Sees Crypto Headed Towards U.S. Regulation: IIF Update(抜粋)

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