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暗号資産の普及はもろ刃の剣、上昇につながらない公算-ゴールドマン

  • 暗号資産は他のマクロ資産との相関関係が強まっている
  • メインストリーム化で暗号資産の投資分散効果が低下する公算大きい
Racks of illuminated mining rigs at cryptocurrency mining center 

Racks of illuminated mining rigs at cryptocurrency mining center 

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

暗号資産(仮想通貨)の普及拡大が価格上昇につながるとの見方について、投資家は懐疑的になる必要があると、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。

  ゴールドマンのストラテジスト、ザック・パンドル氏とイザベラ・ローゼンバーグ氏はビットコインなど暗号資産について、ここ数年でメインストリームの資産としての魅力が高まる中で他のマクロ資産との相関関係が強まっており、最近の資産クラス全体のローテーションの中心になっていると、27日のリポートで指摘。これは暗号資産が分散投資の理想的な手段になるとの見方に逆行する。

  ビットコイン価格は、ブレークイーブンインフレ率(BEI)や原油価格など消費者物価のリスクの指標や、最先端のテクノロジー株とプラスの相関関係にあるが、実質金利やドルとはマイナスの相関関係にあるようだと、両氏は分析した。

  暗号資産の最近の下落は「メインストリーム化がもろ刃の剣になりかねない」ことを浮き彫りにしていると両氏は指摘。メインストリーム化によって「バリュエーションが上昇する可能性もある一方で、他の金融市場の変数との相関関係が強まり、暗号資産の保有による投資分散効果が低下する公算が大きい」との見方を示した。

Bitcoin and the S&P 500 are moving in record correlation
 
 

  

原題:

Goldman Says Crypto Mainstream Acceptance May Not Boost Prices(抜粋)

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