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日本の仮想通貨交換業に朗報か、JVCEAが審査簡略化検討-関係者

日本の暗号資産(仮想通貨)交換市場の自主規制団体、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は、交換業者が取り扱える仮想通貨の審査方法の簡略化を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米コインベース・グローバルなど新規参入組には後押しとなる可能性がある。

  非公開の議論だとして匿名を条件に話した関係者によると、JVCEAは新たなルールによって、暗号資産交換業者が長期にわたる査定プロセスを省略して、十数に上る通貨を原則取り扱えるようにすることを検討している。これまでは他の業者が既に扱っている通貨も含め、新規申請すると査定に半年以上かかっていたという。

  関係者によれば、国内で既に半年以上流通している銘柄で、かつ3社以上が取り扱っている暗号資産を対象とする方向で議論は進んでいる。現在15種類程度が条件を満たしているという。

  JVCEAは日本で流通していない通貨の承認についても簡略化できないか議論を始めていると、関係者は述べた。

  現行制度では、新規参入企業が幅広い通貨の取り扱いを通じて市場シェアを獲得するのは難しいと関係者は語る。昨年8月に日本で交換サービスを始めたコインベースが扱っている通貨は米国で100を上回っているのに対し、日本では5通貨にとどまっているという。

  関係者によると、変更するかどうか最終決定には至っていない。JVCEAの担当者はコメントを控えた。

原題:Japan’s $1 Trillion Crypto Market May Ease Onerous Listing Rules   (抜粋)

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