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ゴールドマン、仮想通貨の店頭バイラテラルオプション提供を探る

  • 大手銀行の数行がこうしたサービス検討の初期段階にある-関係者
  • オプション市場の発展が次の大きな一歩-カザンツェフ氏が昨年発言

米銀ゴールドマン・サックス・グループは暗号資産(仮想通貨)の店頭バイラテラルオプション提供を探っている。同行が法人のデジタル通貨デリバティブ(金融派生商品)取引支援を深めるシグナルだ。

  事情に詳しい関係者が非公開情報を理由に匿名で語ったところによれば、ウォール街の銀行数行がこうしたサービス検討の初期段階にある。いわゆるバイラテラルオプションは、ヘッジファンドなど仮想通貨保有者やビットコインのマイナー(採掘業者)がリスクをヘッジしたり利回りを高めたりすることができるよう取引をカスタマイズすることが可能。

  こういったオプション市場はまだ歴史が浅く、ジェネシス・グローバル・トレーディングやギャラクシー・デジタル・ホールディングス、GSRといった仮想通貨企業が優位にある。規制の不確実さや内部のコンプライアンス(法令順守)手続き、顧客確認規定などに縛られるウォール街の大手行はまだ、仮想通貨のスポット市場に積極参加していない。

  ゴールドマンはビットコインとイーサのオプション・先物取引を提供。昨年はビットコイン価格に連動するノンデリバラブル・フォワード(NDF)の取引を開始した。

ゴールドマン、ビットコインの新たなデリバティブを投資家に提供

  ゴールドマンの仮想通貨グローバル責任者アンドレイ・カザンツェフ氏は昨年12月にコインデスクが主催したパネル討論会で、デリバティブタイプのヘッジ需要があることは認識しており、オプション市場の発展が次の大きな一歩になると述べていた。

ゴールドマン、仮想通貨「イーサ」のオプション・先物取引提供を計画

原題:Goldman Sachs Explores Offering New Options for Cryptocurrencies (抜粋)

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