イギリス新内閣、暗号資産ハブを目指す方針維持:英財務省高官

イギリスは「暗号資産における創造・革新・構築を志す人たちに選ばれる国を目指す」と英財務省高官のリチャード・フラー(Richard Fuller)氏は9月7日、暗号資産に関する初の議会での議論で述べた。

9月6日、リズ・トラス(Liz Truss)氏が新首相に就任し、クワジ・クワーテング(Kwasi Kwarteng)氏を財務大臣に指名した。イギリスでは4月、リシ・スナク(Rishi Sunak)財務大臣(当時)がイギリスを暗号資産ハブにするとの意向を表明している。

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規制面では、イギリスはEU(欧州連合)に追いつこうとしている。EUはステーブルコインに重点をおいた広範な暗号資産法案を制定しようとしている。

「この国を暗号資産テクノロジーにとって心地よい場所にすることで、我々は投資を呼び込み、新しい仕事を生み出し、税収の恩恵を受け、画期的な新製品や新サービスを次々と送り出し、イギリスの金融サービスを新しい時代に橋渡しすることができる」とフラー氏は述べた。

トラス政権は、前政権が進めていた金融サービス・市場法案の立案を継続する。この法案は規制当局がステーブルコインのような決済に使われる暗号資産を管理できるようにするが目的。

フラー氏はまた、暗号資産を押収・回収するために必要な権限を法執行機関に与える経済犯罪(透明性および執行)法案の立案を目指す政府の方針を繰り返した。さらに、暗号資産関連の広告の透明性を高めるために、特定の暗号資産を金融プロモーション規制のもとに置く意向も繰り返した。

なお、イギリス王室は8日、女王エリザベス2世が死去したと発表。長男のチャールズ皇太子が新国王に即位する。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:イギリスのロイヤルファミリー(Shutterstock)
|原文:With New Prime Minister, UK Still Wants to Be Crypto Hub: Treasury Official
※編集部より:本文を一部修正して、更新しました。