米ＳＥＣ、バイナンスと趙ＣＥＯを提訴－証券規則に違反

世界最大の暗号資産（仮想通貨）交換業者であるバイナンス・ホールディングスと同社の趙長鵬最高経営責任者（ＣＥＯ）が米国の規則に違反したとして、米証券取引委員会（ＳＥＣ）が提訴した。バイナンスが直面する法的な問題は、いっそう深刻化した。

　　ＳＥＣは５日、連邦裁判所に提出した訴状で、未登録の取引所の運営や取引管理を巡る虚偽の説明、未登録証券の販売などで同社が投資家保護規則を無視していたと主張。

　　「13の事案から、趙氏とバイナンスが広範な詐欺や利益相反、情報開示の欠如、計算された脱法行為に従事していたとわれわれは申し立てる」とゲンスラーＳＥＣ委員長は発表文で説明。「一般市民は苦労して稼いだ資産を違法なプラットフォームに、またはそのプラットフォーム上で投資することに警戒するべきだ」と続けた。

　　提訴の発表でバイナンスコインは下げを拡大。下落率は一時13％に達した。

　　バイナンスの担当者はコメントの要請に今のところ応じていない。趙氏は自身のチームが訴状を精査するとツイートした。

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原題：SEC Sues Binance and CEO Zhao for Breaking US Securities Rules（抜粋）*BINANCE COIN’S SLUMP EXTENDS TO 13% AFTER SEC FILES CHARGES