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仮想通貨ビットコインに迫る2番手イーサが値下がり、人気で取引混雑

ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)技術の一つ「イーサリアム」を基盤とする仮想通貨イーサが21日値下がりした。このところの人気の高まりがネットワーク混雑を引き起こし、取引ペースが鈍化したことが背景だ。仮想通貨を求める投資家熱が高まる中でも、主流になるのに必要なレベルまで新規システムが成熟していないとの懸念を強めた。

  コインデスク・ドットコム集計によると、イーサは9.5%値下がりして328ドル。今月に入って、一時402ドルと過去最高値を付けていた。

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  イーサリアムをベースとする仮想通貨の発行による資金調達(イニシャル・コイン・オファリング、ICO)が相次いだことでイーサの注文が急増、これでネットワークに支障が起きたと、仮想通貨トレーディングプラットフォームを手掛けるコインダッシュのアロン・ムロック最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで語った。ICOの際に送金需要が同時に膨らみ、「こうした全ての取引を処理するのに一段と時間がかかるようになっている。システムが限界ぎりぎりになるほど、新技術を使う人々が増えている」という。

  イーサは年初8ドル前後だったが、ICOなどを背景に今月これまでに400ドルを上回った。これで時価総額が約313億ドル(約3兆4800億円)に膨らみ、同447億ドルのビットコインを抜いて仮想通貨1番手に躍り出るとの観測が浮上した。

原題:Ethereum Slides as Network Backlog Points to Growing Pains(抜粋)

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