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仮想通貨イーサリアムのフラッシュクラッシュ、安全装置の検討促す

仮想通貨イーサリアムの先月のフラッシュクラッシュを受けて、取引所のGDAXは株式など他の市場で採用されている安全装置の検討を始めた。

  アクシデントが手に負えなくなる前に取引を停止させるサーキットブレーカーや過度の下落に歯止めをかけるためマーケットメーカー(値付け業者)の参入を促すことなどが考えられると、コインベースが運営するGDAXのゼネラルマネジャー、アダム・ホワイト氏が述べた。

  コインベースはニューヨーク証券取引所(NYSE)や他の専門家に、フラッシュクラッシュを防ぐ方法について相談したと同氏が詳細には触れずに述べた。NYSEグループはコインベースに出資している。

  ホワイト氏によれば、ニューヨーク時間6月21日午後3時30分(日本時間同月22日午前4時30分)にイーサリアムを317.81ドル(現行為替レートで約3万5700円)から10セントまで急落させるきっかけになったのは1250万ドル規模の取引だった。1人の顧客が直ちに売る注文を出したという。この取引でイーサリアムは224.48ドルに下落。これが一定水準まで下落した場合に発動される売り注文の引き金になったほか、GDAXは一部の証拠金取引を清算した。

  全てはわずか45ミリ秒の間に起こったとホワイト氏は説明。その時点でコンピューターアルゴリズムが買い始め、10秒間で300ドルまで戻したという。  

原題:The 45-Millisecond Ether Flash Crash Prompts Search for Remedies((抜粋)

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